■ 幼児(2・3歳児)を受付中です。
★2017年4月8日 中学生と最近の地震研究の学習をしました。
日本地震学会広報紙「なゐふる」2016年10月号に「西日本のひずみ集中帯」という記事が掲載されました。
京都大学防災研究所 西村卓也准教授 のリポートです。(http://www.zisin.jp/publications/pdf/nf-vol107.pdf)
これをもとにして、中学生と最近の地震研究の学習をしました。
「日本列島では、1994年から国土地理院によりGPS観測が開始され、日本列島が現在どのように変形しているのかを詳しく調べることができるようになりました。
現在では国土地理院の観測網だ けでも全国で約1300か所の観測点が整備され、研究機関や大学などが設置した観測点も数百か所ありますから、
地震の際はもちろん、地震がない平常時にも地殻変動が進行していて、ひずみの分布がどうなっているのかがわかるようになりました。
このような観測・研究を通して、日本列島の中でも特に地殻変動の進行速度が大きい「ひずみ集中帯」がいくつか見出されています。」(本文より)
一通りの学習を終えた後、次の作業をしました。
ひずみの分布を示した元図がこれです。色が赤くなるほど、ひずみが大きいことを示します。
星印は主な地震です。青線は主な断層帯です。
青穂塾は奈良市にあります。
そこで掲載された地図の近畿地方部分を拡大してOHPフィルムにコピーしました。
これでは位置がよく分かりませんので、
OHPフィルムを地図に重ねて府県境を油性ペンで書き入れてみました。
(パソコン技術がありませんので、きわめて原始的です。)
今度は、私たちがよく使うJR東海道線、京阪本線、近鉄京都線・京都地下鉄烏丸線、
近鉄奈良線を書き加えてみました。
次に北陸新幹線のルートを候補になったものも含めて、すべて書き込みました。
いかがでしょう。
最終決定された小浜ルート・松井山手ルートは距離が短くなるだけではなく、
地震危険地帯を避け、合理的に決められたように見えます。
ルートがはっきりしないので書き込みませんでしたが、名古屋から奈良市付近を通るリニア新幹線は、
ひずみが小さい安全なルートを通るように見えます。
これは、私の個人的な分析ですが、皆さんはどう思われますか?