■ 幼児(2・3歳児)を受付中です。
★2018年4月、イチョウの花の観察をしました。
青穂塾の前にはイチョウの並木があります。
ほとんどオスの木ですが、少し離れたところにメスの木もあります。
中高生と一緒に詳しく観察しました。
4月7日、教室の前のオスの木に雄花が咲いていました。
近づいて撮影すると、こんな感じです。
バナナみたいですね。
さらに顕微鏡で拡大すると、次のようになります。
4月19日、気がつくと雄花が割れて花粉が出ていました。
顕微鏡で拡大すると、花粉が見えます。
イチョウは風媒花ですから、花粉が風で飛びます。
花粉が飛んでしまったあとは、こんな感じです。
花粉を顕微鏡で拡大したのが、次の写真です。
次はメスの木です。
4月11日に撮影しています。
次の写真が雌花です。
丸いおっぱいみたいなものは、胚珠です。
被子植物では胚珠は子房に包まれていて見えませんが、
イチョウの場合はむき出しになっています。
つまり裸子植物です。
次の写真は4月14日に撮影した雌花です。
先端に水滴が付いています。
胚珠の先端には珠孔という穴があり、
ここから珠孔液を出します。
これが水滴の正体です。
雌花をよく見てください。
あちこちに黄色い花粉が付いています。
分かりにくいですが、よく見ると珠孔液の中にも花粉が見えます。
やがてこの珠孔液はイチョウの体内に吸い込まれ、
花粉も胚珠に取り込まれます。
少し変わった受粉の仕方です。
この受粉の仕方は原始的です。
被子植物は花粉を柱頭にからめ捕り、花粉管を胚珠まで伸ばす方法をとります。
たとえば、マメ科は毛の生えた柱頭で花粉を集めます。
ツツジ科はねばねばした粘液で花粉を集めます。
アブラナ科はでこぼこしています。