青穂塾からのお知らせ
特許庁より再び特許をいただきました。
新しい九九教材「九九学習用デジタル教材」はすでに特許を取得しています(特許7403204)。さらに保護をより強固にするため追加で特許出願しておりましたが、このほどこの件についても特許をいただきました。(特許7488951)
第2ステップは動画では表現できないためご利用いただけませんでしたが、皆様にご利用いただけるようになりました。
詳しくは、https://mbp-japan.com/nara/seisuijuku/ をご覧ください。
(「青穂塾のちょっとお役立ち情報」のバックナンバーもこちらにあります。)
デジタル教材はhttps://filmuy.com/sadaemon をご覧ください。
(1の段のみ、無料公開しています。)
~青穂塾のちょっとお役立ち情報~
■(10)小学校低学年に作文を推敲させるコツ
注意点
小学校低学年児童に作文の推敲指導をする際は、次の点に注意してください。
(1) 小学校低学年児童は幼児ではなく、小学校高学年児童でもありません。ましてや中高大学生や大人でもありません。その点を理解してください。小学校低学年児童というのは幼児の面を引きずりながら、少しずつ発達していく時期です。例えばこの頃乳歯が永久歯へと生え替わりますが、個人によってズレがありますね。それと同じように知能の発達も人それぞれです。言語能力から発達していく子、数学的能力から発達していく子、運動能力から発達していく子、音楽的能力から発達していく子、絵画的能力から発達していく子・・・さまざまです。したがって言語能力の発達が遅く、推敲がうまくできない子供には、無理強いはやめましょう。今は言語能力以外の能力が発達している時期なのです。時がたてば言語能力が発達し、楽々推敲ができるようになります。この頃の児童は多くの能力を同時に発達させることができません。
(2) 教育の現場で最近気になっているのは、発達を促すことばかりが注目されていて、子供が発達するのを待つという姿勢が欠けていることです。例えば、英語の早期教育。京都の立命館宇治中学では、「2025 年度⼊試から・・・●英語資格については、⼩学 4 年⽣ 4 ⽉以降に受検・取得されたもののみ有効とします。」(同校HPより)と変更されました。なぜなら幼児や小学校低学年で英語の資格を取得したとしても、それは実力を反映したものとはいえないからです。幼児というのは丸暗記が得意です。内容を理解していなくても、まるのままコピーしてしまいます。運良くその内容が何度も出てくるようであれば、やがて内容も理解するようになります。幼児の発達状況を無視して無理な学習をさせると、内容を理解することなくまるのままコピーし、やがてまるのまま忘れてしまいます。くれぐれも児童に無理をさせないでください。
(3) 勉強は楽しくなくてはなりません。発達段階以上の無理な学習をさせることは、虐待につながります。楽しければまたチャレンジします。楽しくなければ逃げることを真っ先に考えてしまします。作文を書いた記憶は楽しい記憶として児童の心に残るように配慮してください。今できなくてもある段階にまで発達すれば、推敲が楽々できるようになります。作文が楽しくなれば、ますます言語能力が発達していきます。